生い立ち:音楽2

と書きつつも・・・

小学校低学年までの、音楽経験の記憶がない。
早くもくじけそうだ。自分の記憶力のなさを呪おう。

で、たぶん小学校中学年か高学年のとき。いや、中学校のときか?
どこかで聞いた「ピーター・ポール&マリー」がえらく気に入った。
そこで父におねだりして、川崎駅近くのレコード屋に一緒に買いに行った。ムツミだったかな。
たぶん、ベスト版を買ってもらった。今でも覚えている、ピンク色のレコード。
「花はどこに行った」「我が祖国」「レモントゥリー」など、超有名曲が入っていて、針がすり切れるほど聴いた(ありきたりな表現だ)。
ときを同じくして、キングストントリオとブラザーズ・フォアのレコードも買ってもらった。
そのときはブラザーズ・フォアが気に入ったような気がするが、私の音楽的センスの土台になったのはキングストントリオだったと思う。
「トム・ドゥーリー」のような土着フォーク的な曲から「スコッチアンドソーダ」のようなおしゃれな曲まで、「キングストントリオ」という色に染めて表現するすごさ。

で、ご多分に漏れずギターを手に入れる。もちろんクラシックギター。フォークギターでさえも「不良の音楽・楽器」と思われていた時代なので。

いろいろな音楽雑誌についてくる、タブ譜で一生懸命コピーした。
最初のコピーは「悲惨な戦争 Cruel War」。アルペジオだ。
次が「パフ Puff」。スリーフィンガー。
それからは手当たり次第、フォークソングをコピーした。楽しかった。時間もたっぷりあったしね。

そんなこんなでフォークに目覚めた私。
中学に入って衝撃的な出来事に出会う。
クラスで、後ろの席に座った奴の「ねえ、バンドやらない?」という言葉が始まりだった。
そいつの名前、松任谷愛介。ご存じ、のちにユーミンの旦那になる松任谷正隆さんの弟だった。
(つづく)
by cotets | 2005-07-22 00:14


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