少し前ですが、朝日新聞6/27朝刊に表題の記事が掲載されました。
いろいろ考えさせられたので、この記事を題材にしたブログなどを検索してみましたが、保護者に対して批判的な意見が多く、中にはほとんど罵倒しているものもありました。 その中で、 このブログの方(20歳の女性)が、冷静に分析されていました。 「私は(このような保護者が)子供のことを考えているようで、自分のことを考えているのではないかと感じられてなりません」とお書きになっています。 私も保護者会などでそのようなお話しをしていましたが、このブログを読んで、びっくりしました。若い方がこれだけの洞察力があるとは。 でも、だからといって「保護者はダメだ」と言うつもりはありません(この方もそう決めつけてはいません)。 私も親になってみて、自分の自己満足、プライド、鬱憤などを子どもにかこつけて出してしまっている瞬間を感じることがあります。 人間は完全なものではないのだから、そういう瞬間があるのはやむを得ないと思います。大切なのは、「あ、いま自分は自分のプライドを満足させようとしているな」と感じることだと思います。 そうやって、「少しでも良い存在になろう」としていくことが、人間としての基本だと考えています。 また、このような保護者を批判すると同時に、先生自身も反省するべきです。保護者や子どもに対して説明することを放棄したり、高圧的になっているのだとしたら、保護者も対抗して無理難題を言いたくなろうというものです。 そして、保護者や先生をそんな状態にしてしまっている日本の社会についても、もっとよく考えて話し合っていくべきでしょう。 大げさな話になってしまったかも知れませんが、子どもは親の子どもであるとともに、社会にとって大切な存在(労働力というだけでなく)です。 「そんな難しいこと、考えられないよ」と言わずに、一生懸命考えてみようではありませんか。
by cotets
| 2005-07-06 12:55
| 園長のひとりごと
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